日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2022年10月20日社長があがり症を改善した方法とは?

★社長にもあがり症の人は多い


あがり症の人は世の中に沢山います。有名人でも志村けんさんやレディガガさんなど、あがり症の人は多いようです。そして経営者にもあがり症だという人が意外に多いのです。私はアタックスグループが主催する「社長塾」に講師として定期的に登壇して、話し方やコミュニケーションの取り方などについて講義をしています。昨年、この社長塾にビルメンテナンス会社のS社長が参加されました。


S社長は二代目で数年前に社長に就任されています。就任以降、経営者の集まりや同業者の会合などで話をする機会が増えましたが、人前で話すことが大の苦手で、今まで極力避けてきました。しかし、最近、人前で話す機会が増えてきたので「どうしよう~」と思った時に、社長塾での私の講義を思い出したそうです。そしてその通りに実践したところ自分が納得できるスピーチができたとのことでした。
S社長はどのようにあがり症を改善されたのでしょうか。今回はこのことについてお話します。




★声に出して練習する


私がアタックスの社長塾で行ったことは日本話し方センターの2日間集中セミナーで行っていることの縮約版でした。
事前に用意した2分間の「失敗談」を約90分、声に出して何度も何度も練習してもらったのです。因みに、日本話し方センターでは、話をする前の充分な準備として、時間を計りながら30回以上声に出して練習することをお願いしています。これによって、あがりが抑えられ、「え~、あの~」といったことばぐせも少なくなります。90分集中してやればその効果を実感してもらうことは可能なので社長塾でもやっていただいたのです。そして声出し練習の後、一人ひとり会場の前に立って発表してもらいました。その結果、皆さん、見違えるように堂々と話をされました。S社長はその時の練習を思い出して、会合でのスピーチの前にしっかりと声出し練習をされたのでした。お伝えしたことをいざという時に実践いただいたことに私はとても感激しました。



★「話したい!」と思えるまで繰り返す


結婚式の来賓の祝辞や友人代表のスピーチ、会社の朝礼でのスピーチをする場合、事前に準備をしない人はいないでしょう。しかし、その準備は話の概要を頭でまとめるだけ、または、原稿を書いて文章チェックをするだけにとどまっていることが多いようです。残念ながらそうした準備はあまり効果がありません。本番になって極度に緊張すると、その程度の準備では内容を思い出すことはほぼ無理なのです。


あがらずに話すには「話したい!」と思うようになるまで繰り返し練習することが肝要です。何度も声に出して練習していると、原稿が頭に入ってきて、ほとんどつっかえない、次に何を言うか分からなくなったりしない、という状態になります。スピーチは頭で暗記するのではなく体に覚えさせるのです。暗記したことは人前に立った時の緊張でど忘れしてしまいます。また、次に言葉が思い出せないとそこで立ち往生してしまいます。声に出すことで、口や耳など体全体にスピーチを覚えさせることができます。そうすると、人前に立って緊張しても何とか自分のペースで話しをすることができるのです。
そして練習を続けているうちに、「ここはこの言葉に代えた方がいいな」とか「ここは大きな声でゆっくり言ってみよう」など改善点に気付けるようになります。それを続けていくと次第に「これなら話せるかも!」という自信が出てきます。そして「話したい!」という意欲が出てくるのです。
ぜひ「話したい!」と思えるまで声だし練習をしてみてください。



★話し方のトレーニングをしてみませんか?


コロナ感染拡大以降、人前で話す機会は少なくなっているかも知れません。しかし、最近は徐々に以前の状態に戻りつつあり、人前で話す機会も増えてきているようです。あがり症の人はぜひ声に出して練習していただきたいのですが、その練習方法にもコツがあります。また、どこを改善すべきかは人それぞれですので、専門家のアドバイスを受けながらトレーニングすることは非常に効果的です。ぜひ日本話し方センターのベーシックコース2日間集中セミナーをご受講ください!

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